
彼女が繊細さんなんだけど、どうやって接したらうまく付き合っていけるんだろう?



どうすればわたしの繊細な気質を彼に理解してもらえるかな?
こんなことを考えている人に向けて、今回は繊細さんと非・繊細さんのカップルが上手に付き合い、素敵なパートナーシップを育むコツをお伝えしたいと思います。



うちも繊細さん×非・繊細さんカップルです!
ぼくたちの身に起こったエピソードも交えながら紹介していくので、肩の力を抜いて楽しんでもらえたらうれしいです。
- あらためて繊細さんとは?
- 繊細さんと非・繊細さんが付き合うメリットデメリット
- 繊細さん→非・繊細さんのパートナーシップ
- 非・繊細さん→繊細さんのパートナーシップ
繊細さんとは?
この記事を書くにあたり、こちらの本を読ませて頂きました。
繊細さんとは相手の表情やその場の雰囲気はもちろん、光や音まで、まわりの人が気付かない小さな変化を感じとる人のことを指します。
しかも、この「感じやすい」性質というのは、「気にしすぎ」や「真面目すぎる」といった個人の「性格」によるものではなく、「生まれつき繊細な気質をもっている」という先天的なものなんです。



5人に1人の割合で存在するんだって!結構いるね
「繊細さん」の定義は、アメリカの心理学者エイレン・アーロン博士が提唱したHSP(High Sensitive Person)という考え方をもとに捉えられているそうです。
また本書では、「繊細ではない人」のことを「非・繊細さん」と呼んでいます。
彼女が繊細さんだと判明
ぼくには付き合って2年になる彼女がいますが、彼女は繊細さんです。それに対してぼくは非・繊細さん。
もともと、彼女は他人の感情を気にしすぎたり、音や匂いに敏感だったり、繊細さんの特徴は現れていました。でも、ぼくは



そういう性格なんだろう…気にしなければいいのに
と思っていました。
ある日、彼女が「わたし繊細さんなのかもしれない」と言い出しました。きっかけは、彼女が見た「繊細さんの本を解説してくれている動画」でした。
この動画をきっかけに、ぼくたちは繊細さんについて学びました。そして、
- 彼女は繊細さんで、自分は非・繊細さんだということ
- 「繊細さん」は個人の性格ではなく、生まれつきによるものであるということ
- 繊細さんと非・繊細さんは、価値観の土台となる「感覚そのもの」が異なること
ということを知りました。「感覚そのもの」が違うなんてびっくりですよね……。



なんか「完全に理解し合うことはできない」、みたいに感じて悲しい……
と思われるかもしれません。
しかし一方で、繊細さんが非・繊細さんとお付き合いすると



相手が本当に何も気にしないので、こちらも気を遣わなくていいから、一緒にいて気が楽!
と、メリットに感じることもあるようです。
本書では繊細さんが非・繊細さんのパートナーに対して、上手に接するコツについて教えてくれます。
しかし、非・繊細さんが繊細さんのパートナーに対してのコツについては触れられていませんでした。
そこで今回の記事では、
- 繊細さん→非・繊細さんのパートナーシップ
➡︎ 本書の教え - 非・繊細さん→繊細さんのパートナーシップ
➡︎ 僕たちの経験に基づく考え
非・繊細さん→繊細さんのコツに関しては、僕たちの今までの経験からお伝えしていきます。
繊細さんと非・繊細さんが付き合うメリットとデメリット
繊細さんと非・繊細さんが付き合うメリットは、お互いが足りていない部分を補い合うことができることです。
ただ、このメリットは同時にデメリットにもなり得ます。
繊細さんと非・繊細さんの関係性は良くも悪くも、凸(でこ)と凹(ボコ)です。先反対だからこそ、見習いたいと感じる部分もあるし、噛み合わないこともあります。
たとえば、非・繊細さんのいい意味での図太さは繊細さんからすると羨ましい特徴ですし、繊細さんの周囲への気遣いは非・繊細さんには足りていないから参考にしたいものです。
こういった自分にはないけど相手が長けている特徴をステキなものとして捉えるのか、それとも自分はもっているけど相手が足りていない部分ばかりに目を向けるのかで、関係性は大きく変わってしまうと思います。
相手の欠点をつつくのではなく、ステキな個性を褒め合うような関係でいることで、繊細さんと非・繊細さんが付き合うメリットを最大まで活かせると思います。
繊細さん→非・繊細さんのパートナーシップ


繊細さん→非・繊細さんのパートナーシップのポイントは次の2点です。
- やってほしいことを言葉で伝えよう
- たとえ話を上手に活用しよう
やってほしいことを言葉で伝えよう
さきほども言ったように、非・繊細さんが繊細さんの感覚を完全に理解することができません。繊細さんが「理解してよ」「察してよ」と言っても、非・繊細さんにとっては「背中の羽根が痛い」と言われているようなものなのだそうです。
そのため、非・繊細さんと上手く接していくうえで、自分の感覚を理解してもらおうとするのは難しいです。
やってほしいことをちゃんと言葉で伝えることが必要です。
例えば、
- 「豆電球の明かりが気になって眠れないから、電気を消してくれる?」
- 「今日は仕事で疲れてゆっくりしたいから、部屋から出るまで声をかけないでね」
などです。
また繊細さんは、相手が少し疲れてそうだったり不機嫌そうなのを察知して、普通の頼みごともしにくい傾向があります。
例えば、
- 「ちょっと醤油とって?」
- 「私洗濯するから、掃除をやってくれない?」
など。
繊細さんは相手の気持ちを察する力に長けていますが、その「察し」は意外と外れている、と本書では述べられています。
「イライラしてそう……」と感じても、実はそこまで不機嫌じゃなかったり、イライラの矛先が自分ではないことだってあるのです。
あなたが思っている以上に、人は頼みごとをすれば応えてくれるものです。
繊細さんの彼女曰く、



最初は頼みにくかったけど、勇気を出して頼んでみたら意外とすんなりOKしてくれた。
それ以降は、気軽に頼みごとをしてもいいんだ!と楽になった。
初めての頼みごとはハードルが高く感じるかもしれませんが、乗り越えれば相手とよりリラックスした関係を築けると思います。
たとえ話を使って上手に伝えよう
繊細さんが、非・繊細さんと自分の感覚を分かち合うことはできません。



そうはいってもなんとかならないの?
どうしても自分の感覚を理解してほしいときは、「たとえ話」を使ってみてください。
自分の感覚をそのまま伝えるのではなく、相手の感覚だったらだいたいこれくらい、と言い換えて話すのです。
たとえば、ふたりで食事に行ったとします。
お店はお客さんで一杯で、店員さんが忙しすぎて少しイライラしているのがわかって、気になるとき。
「店員さんがちょっと怖いから、お店変えない?」と言っても、
「そうかな?おれは全然気にならないよ。店入ったばっかりだし」で終わってしまいます。
そんなときは、
「店員さんがイライラしてるのが伝わって怖いから、店を変えたい。私にとっては、店内がヤクザの人だらけみたいなものなの」
とたとえ話と使うと効果的です。
(繊細さんのみなさま、ふざけてるように聞こえていたらすみません。このたとえが非・繊細男の精一杯です)
もちろん、たとえるときは「ざっくりこのくらい」でかまいません。たとえ話は、繊細さんが非・繊細さんに自分の感覚を理解してもらううえで、とても大切なテクニックです。
非・繊細さん→繊細さんのパートナーシップ



非・繊細さんお待たせしました!
こちらが、非・繊細さん→繊細さんのパートナーシップになります。
- 相手は自分の100倍嫌な感じをキャッチしていると思おう
- 余裕をもって接しよう
- 「この人に頼ってもいいんだ」と認識してもらおう
それぞれ説明していきますね。
相手は自分の100倍嫌な感じをキャッチしていると思おう
非・繊細さんは繊細さんの感覚を完全にわかってあげることができません。しかし、「相手が繊細さんである」ことを認識できれば対処法はあります。
繊細さんは特に人のマイナスの感情に敏感です。
非・繊細さんが「この人機嫌悪そうだな…できるだけ離れたい」と感じる人がいたら、繊細さんはその100倍その人の近くにいたくないと感じていると思いましょう。



非・繊細さんの「ちょっと嫌だな…」=繊細さんにとっては「激ヤバな人」ってことです。
プチエピソード
以前、彼女と居酒屋に行ったとき。
店長とバイトさんの2人で回している小さな居酒屋で、その日はお客さんが多くとても忙しそうでした。
バイトさんの要領が悪かったのか、そのうち料理が追い付かなくなって、店長が陰でバイトさんにめちゃくちゃ怒鳴りました。
お客さんの前ではニコニコしてるけど、店長さんはそこからずっと不機嫌そうにバイトさんに接していました。



お客さんからめっちゃ丸見えなんですけど……
非・繊細さんのぼくでも、「ああ~いやだな~、店に入ったばっかりなのに」と感じました。
しかし彼女を見ると、さっきまで楽しそうに飲んでいたのに明らかに顔がこわばっていました。
「これはあかんやつ!」と察して、
「今注文してるもの食べたらすぐに店出ようか?」と聞くと



いいの?できればそうしたい
と言われたので、滞在時間30分でそそくさと退店しました。
繊細さんが嫌な気分になったとき、「嫌な感じを感じているのは自分だけかも……」と言い出しにくい場合もあると思います。
非・繊細さんが「いやな感じだな~」となっているとき、隣の繊細さんは「非常事態宣言発令状態」になっているかもしれません。気づいたときには、すぐにこちらから対応してあげましょう。
余裕をもって接しよう
繊細さんは、近くにいる人の感情から影響を受けやすいです。
これには「プラスの感情」も「マイナスの感情」も当てはまりますし、先ほどのように「ただ近くにいる人」や「恋人や友人」からも同様に影響を受けます。
自分が楽しいとき、うれしいときなら相手も楽しんでくれるのでいいのですが、問題なのはそうじゃないときです。
自分の心に余裕がないと、相手にもそれが伝わって相手もしんどくなってしまいます。
繊細さんの心はいわば「写し鏡」。
繊細さんと長く付き合っていくには、余裕をもって接してあげることがポイントです。
以前、彼女がとても疲れているように見えたときがありました。
「疲れてるね。どうしたの?」と聞くと、



別に疲れてないよ。君が疲れているからかな……
と言われました。
この頃、ぼくは研究室の報告会直前で毎日遅くまで研究に追われていました。
疲れ切っているぼくを見て、彼女がひっぱられたのでしょう。
彼女にそう言われるまで、自分がそんなに疲れているなんて気づきませんでした。
こうならないためには、繊細さんと接するときは無理をしないことが大切です。余裕をもって接することが、繊細さんのためであり、ひいては自分のためにもなります。
「この人に頼ってもいいんだ」と認識してもらおう
繊細さんは人の感情や様子を読み取るのが得意です。これはメリットでもありますが、デメリットの面もあります。
頼みごとをしようと思っても、



今忙しそうにしてるから、頼みにくいな……



ちょっと疲れてるみたいだし、自分でやろう……
と、相手の状況を察して頼めない人も多いです。
これを解決するには、「この人は頼ってもいい人だ!」と認識してもらうことが必要です。自分が「頼れる存在であること」をアピールしまくりましょう。
- 言葉で伝える「ぼくは君の味方だから!」
- 頼みごとをされたら喜んで応える(無理してはダメ)
- 悩み事を相談されたら「話してくれてありがとう!」と言う
お互いが言いたいこと、やってほしいことを言い合えるような関係になるとすごくラクになります。なんでも話しあえて、困ったら気兼ねなく頼れるような存在だと思ってもらえたら最高ですね。
まとめ
・繊細さん→非・繊細さんのパートナーシップ
やってほしいことを言葉で伝えよう
(たとえ話を使うと○)
・非・繊細さん→繊細さんのパートナーシップ
頼ってもらえる存在になろう
(ムリは禁物)
ぼくたちと同じ境遇のカップルの方が、相手の方にもこの記事を教えて2人で読んで、少しでも参考になったらうれしいです。
それではまた!🌸
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